製造時のライン生産性を下げる原因はいくつかあります。
まず悪い習慣を企業文化と勘違いしてしまうことです。
定時では帰らない、長時間の残業や休日出勤を当たり前とすることが常態化していると、それを風土と考え、組織のメンバー全員がそのことを是と捉えます。
意味がないとわかっていても続けてしまう形式的な会議もそうです。
次に変化を拒む保守的な姿勢も挙げられます。
これまでやってきたことを正しいと決めつけ、新しいことに取り組むことに消極的になります。
効率化を実現するITや新しいツールのラインへの投入の時期を逃し、競合に対して差をつけられる結果となります。
最後に目に見える結果にしか飛びつかない、という視野の狭さも阻害要因です。
製造の効率化は短期で実現できる場合の方が稀です。
長期的な視野で戦略をもって取り組まなければならないのに、すぐに結果が出ないことをやらずに生産性を向上させる機会を逃し、状況をどんどん悪化させてしまいます。
挙げた3つの項目はすべて関わる人の意識の問題です。
改善には特効薬はないため、常日頃から意識して取り組むことが重要になります。