工場におけるコストカット方法と言えば、経営者は設備投資により、労務費を削減する事を思い浮かべる事が多いと言えるでしょう。
この設備投資を検討する際には、労務費と設備償却費を合算したコストが、ミニマムになる投資のあり方を考える必要があります。
それと同時に自動機では微調整がずれるとチョコ停も発生しますし、不良品を大量に発生させる恐れもあります。
従って設備投資時には出来高を稼働率×歩留まり=総合効率を想定し、投資効果を計算する事が重要です。
また自分の工場に、総合効率を高めるスキルを持った技能職がどれほど存在するかも十分に検討する必要があります。
この様に、設備投資によるコスト削減には色々な前提条件が必要です。
ゆえにコスト削減=設備投資と考えるのではなく、無駄な作業が行われていないか等のムダ取りアイデアを検討し、それを徹底する事から始めるべきと言えるでしょう。
さらに直接ものづくり作業ではない工場内の周辺付帯作業には、多くのムダがあるもので、この点にもフォーカスしてムダ取りのアイデアを検討する事も重要です。