工場でコストダウン策を実行するとき、必ずしも成功するとは限りません。
コストダウン作に失敗する会社の特徴は、効果測定が甘いということです。
新しい設備を導入して人件費を削ろうというとき、その設備で大量に生産を増やせば利益が増えるという単純な計算をしがちです。
でも機械というのは適切に動かし、メンテナスをしなければ100%の性能を発揮できません。
人件費を削ることだけに気を取られ、機械を動かすために必要な人材すら減らせばトラブルが頻発してしまいます。
また工場で人員整理をすれば、残された人々は次は自分の番ではないかと戦々恐々となります。
さらに会社は雇用を守ってくれないという絶望感も相まって生産性が落ち込めば、コストダウン策の効果は少なくなってしまうでしょう。
どのくらいのコストダウンができるのかを計算する時、そういったことが考慮されないので当初の目論見が外れてしまいます。
会社にとっては不都合な面でも、しっかりと考慮しなければ正しく効果測定ができないことを理解しましょう。